クエン酸の特性
次にクエン酸の特性についておさらいをしておきましょう。クエン酸はとても身近な栄養成分で、サプリメントだけでなく、飲み物や食べ物の成分表でも目にする事が多い成分です。
前述の通り、クエン酸はレモンやオレンジなどの柑橘類、又は梅干などに含まれている、いわゆる「すっぱい」味の成分です。人間も含めて生物が生きていくために呼吸をするのは酸素を身体に取り入れるためですが、酸素呼吸をしている身体の中には、クエン酸回路とよばれるエネルギー生産システムがあります。
これが活動して日常生活をしますが、更にはスポーツなどでより力を発揮するためのエネルギーも得ています。
クエン酸回路は、クエン酸が変化して出来る物質が重要な役割を果たすので、クエン酸が不足すると、有酸素的なエネルギーの生産が十分にできなくなる可能性があるのです。
また、運動の結果として発生する疲労の元の乳酸を代謝させるための反応にもクエン酸が関わっています。つまり、たくさん運動する人は、必要以上に乳酸を貯めやすいので、よりクエン酸の摂取が必要ということになります。
クエン酸にはこのように、エネルギーの生産と疲労の回復には必要な物質です。このため、スポーツ選手などでは、クエン酸のサプリメントを使用する人も多いようです。特に長時間の運動する場合や、疲労回復に不満を感じている人には良いかもしれません。